SolarWinds Damewareは、IT担当者が離れた場所にある端末を操作したり、管理したりするための製品です。ただし、Damewareという名前の製品がひとつあるわけではありません。クラウド型のDameware Remote Everywhere、オンプレミス型のDameware Remote Support、同じくオンプレミス型のDameware Mini Remote Controlという3製品をまとめた呼び名です。ここでいうクラウド型は提供元のサービスへインターネット経由で接続して使う方式、オンプレミス型は自社の環境にソフトを入れて運用する方式を指します。
3製品は提供方式もライセンスの数え方も違うため、「Damewareでできること」を眺めるだけでは選べません。インターネット経由で接続したいのか社内ネットワークの中で使いたいのか、端末は何台あり、実際に操作する担当者は何人かを先に整理しておくと、どの製品を軸に比較すればよいかが見えてきます。
Damewareが想定しているのは、IT担当者が利用者の端末を遠隔から支援したり、複数の端末をまとめて管理したりする使い方です。トラブル対応で利用者の画面へ入る場面のほか、担当者と端末を束ねて管理したい場面が検討の対象になります。
製品群の機能としては、Windows、Mac、Linuxの遠隔操作とリモートデスクトップ表示が挙げられています。一方で、公式の製品案内はWindows環境向けのサポートを中心に組み立てられています。操作する側と操作される側のOSの組み合わせ、画面を見るだけなのか操作までできるのかは、候補にした製品ごとに確かめてください。
中央管理、遠隔管理、Active Directory管理も製品群の機能として案内されています。Active Directoryは、Windows環境で利用者アカウントや端末をまとめて管理する仕組みです。ただし、これらがすべてのDameware製品で使えるとは限りません。自社で必要な管理機能を先に書き出し、各製品の対応範囲と突き合わせるのが確実です。
遠隔操作には、大きく分けて2つの使い方があります。ひとつは、利用者と連絡を取りながらその場で画面に入る有人サポートです。もうひとつは、あらかじめ設定しておいた端末へ、利用者がいなくても必要なときに接続する無人アクセスです。この2つは導入時に必要な準備も条件も変わります。
Damewareの公式比較でも、有人サポートに対応するかどうかは製品を分ける確認項目として扱われています。つまり「Damewareは遠隔操作ができる」という大きなくくりだけで判断すると、必要な接続方式が使えない製品を選ぶおそれがあります。とくに無人端末への常時アクセスが必須なら、希望する接続方式に対応しているか、端末への事前設定が必要か、接続時に利用者へ表示や同意を求めるかを、製品ごとの仕様と自社の運用ルールの両面から確認しておきましょう。
Dameware Remote Everywhereはクラウド型で、インターネット経由の接続に対応します。社内ネットワークの外にある端末へつなぐ必要がある場合に検討しやすい方式です。
Dameware Remote SupportとDameware Mini Remote Controlはオンプレミス型です。社内ネットワーク内の接続を含め、自社の環境にインストールして運用する前提になります。どちらにもインストールガイドが用意されていますが、最初の導入作業だけでなく、その後の更新や設定変更、不具合が起きたときの対応を誰が担当するかまで決めておくと安心です。
3製品はライセンスの数え方も異なります。
Dameware Remote Everywhereは、1ライセンスにつきエンドポイントエージェント500台と同時利用者1人が基準です。エンドポイントエージェントとは、操作される側の端末に入れておくソフトのことです。端末の台数だけでなく、同じ時間帯に何人が対応するかも見積もりに影響します。
Dameware Remote SupportとDameware Mini Remote Controlは、1ライセンスで端末側のエージェント数に制限がなく、登録済みの技術者1人が基準です。こちらは端末を増やすより、操作する技術者を何人登録するかが数え方の中心になります。
2026年8月7日に確認された米国向けの公式参考情報では、開始価格はDameware Remote Everywhereが972米ドル、Dameware Remote Supportが520米ドル、Dameware Mini Remote Controlが370米ドルです。
この3つの金額だけを並べると、クラウド型とオンプレミス型という提供方式の違いや、同時利用者数と登録済み技術者数という課金基準の違いが見えなくなります。開始価格を出発点にしつつ、実際の端末数と担当者の人数を当てはめて見積もるのが現実的です。
注意
上記は米国市場の開始価格です。日本向けの価格、税、保守、販売条件、日本語サポートは、販売パートナーまたは見積もりで確認してください。
Damewareは、IT担当者が複数の端末を遠隔から支援し、あわせて管理したい場合の候補になります。インターネット経由で使いたいならDameware Remote Everywhere、社内環境で運用したいならDameware Remote SupportかDameware Mini Remote Controlを起点に比較していくとよいでしょう。
選び方の要点は、接続する場所、有人か無人かという接続方式、端末数、担当者数の4つを自社の運用に当てはめることです。製品群の機能一覧ではなく、この4点で3製品を並べると判断しやすくなります。
Q.Damewareは無料で使える?
A.3製品とも14日間、全機能を試せる無料トライアルがあります。ただし、期間が終わっても使い続けられる恒久無料プランはありません。
Q.多要素認証は使える?
A.多要素認証とスマートカード認証は、Damewareのセキュリティ機能として案内されています。ただし使える認証方式は製品ごとに異なるため、管理者アカウントの保護に多要素認証を必須としたい場合は、候補の製品と構成で対応しているかを導入条件に入れてください。
Q.Help Desk EssentialsなどのバンドルとDamewareの料金は比べていい?
A.Help Desk EssentialsやService Deskなどのバンドルは、Dameware単体の料金比較へ混ぜないほうがよいでしょう。バンドルは契約条件が異なるため、全体の条件として別に比較してください。
確認日: 2026-08-07(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)
SolarWinds Dameware