TeamViewer Remote、AnyDesk、Splashtopは、どれも離れた場所にある端末へ接続して操作できる製品です。ただし、自分のPCへ外から入る遠隔アクセス、相手が画面の前にいる場でのサポート、人がいない端末への継続的な接続では、見るべきプランや契約の単位が変わってきます。
比べる順番としては、まず利用場面を固め、そのうえで接続方法、端末と担当者の管理、同時接続数の順に見ていくと迷いにくくなります。
3製品は、どれか1つがすべての用途で優れているという関係ではありません。主な利用場面と、管理したい端末・担当者の数を組み合わせて候補を絞ります。
TeamViewer Remote
こんな人に
遠隔アクセスとITサポートを、端末や担当者の中央管理まで含めて検討する
AnyDesk
こんな人に
1人から小規模チーム、ITサポートまで、プランを段階的に選ぶ
Splashtop
こんな人に
仕事用PCへの接続と、コードを使うオンデマンドサポートを別々に検討する
本人用の遠隔アクセスは、あらかじめ登録した仕事用PCなどへ、繰り返し接続する使い方です。接続先のコンピューター数と、操作する人の数が契約の枠に収まるかを確かめます。
有人サポートは、相手が操作している端末へ、その都度接続する使い方です。Splashtop SOSのセッションコードや、AnyDeskのInteractive Accessが候補になります。TeamViewer Remoteの商用プランには、音声・映像・チャット、セッションの引き継ぎ、サービスキュー(受け付けた依頼を順番に処理する仕組み)などのサポート向け項目があります。
無人アクセスは、接続先に人がいない端末へ入る使い方です。誰も承認操作をしないため、対象の端末を事前に設定しておきます。AnyDeskでは接続先にパスワードまたはトークンを設定します。Splashtopでは、コードで始めるオンデマンド接続と、管理対象端末への接続を分けて考えます。
| 比較する点 | TeamViewer Remote | AnyDesk | Splashtop |
|---|---|---|---|
| 用途の分け方 | 遠隔アクセスとITサポート | 1人用、小規模チーム、IT・技術サポート | Remote AccessとRemote Supportを別ライセンスで整理 |
| 有人接続 | 商用プランにサポート向け項目 | 全商用プランにInteractive Access | SOSはコードでオンデマンド接続 |
| 無人接続の準備 | 端末をアカウントまたは会社プロファイルへ割り当て | 接続先にインストールし、パスワードを設定 | 管理するPCをライセンスに割り当て |
| 管理の広げ方 | 端末グループ、ポリシー、一括配備など | Standardからユーザー管理、上位プランで役割や組織の管理 | Proに役割・アクセス管理、Enterpriseにより細かなアクセス制御 |
ここで大切なのは、「登録済み端末への定期的な接続」と「その都度コードや依頼で始めるサポート」を混ぜて考えないことです。両方が必要なら、別ライセンスや上位プランが要るのかどうかまで確認しましょう。
TeamViewer Remoteの管理対象端末は、TeamViewerアカウントまたは会社プロファイルに割り当て、Management Consoleで中央管理します。複数の端末をグループにまとめ、ポリシーや配備をそろえたい場合は、商用プランの管理項目を確かめてください。
契約を見るときは、利用者数だけでなくセッション数が重要です。Businessは1シート・1セッション、Premiumは複数シート・1セッション、Corporateは複数シート・3セッションという構成です。担当者の人数と、同時に必要な接続の本数は別々に数えましょう。
AnyDeskは、Soloを1人のビジネスユーザー向け、Standardを小規模チームの遠隔アクセス向け、AdvancedをIT・技術サポート向けとしています。利用者と管理端末が増えるにつれて、ユーザー管理、役割管理、MSIによる一括配備などを含むプランが候補になります。
無人接続では、接続先の端末へのインストールが推奨され、パスワードを設定してから利用します。承認モードで接続を要求する場合は、接続先にいる人の承認が必要です。常時つなぎたい無人端末と、毎回承認してもらうサポート用の端末とで、設定を分けて考えます。
Splashtopは、個人や小規模チームが仕事用PCへ接続するRemote Accessと、IT担当者が端末を支援するRemote Supportを分けています。Remote Accessでは接続先のPCをライセンスに割り当て、SOSではコードを使ってオンデマンドで接続します。
端末管理の追加機能は、SOSまたはEnterprise Remote Supportのアドオンにあたるため、Remote Accessの基本料金とは分けて考える必要があります。用途を決めないまま、Remote AccessとSOSの料金や端末枠を混ぜて比べないようにしましょう。
3製品とも公式の対応OS情報を持っていますが、操作する側と接続される側を分けて確認します。SplashtopはBusiness App側とStreamer側、AnyDeskはデスクトップ版とモバイル版を分けて掲載しています。TeamViewer Remoteも、デスクトップとモバイルの条件を一覧で確認できます。
モバイル端末については、OS名が一覧にあるかどうかだけでは足りません。TeamViewer Remoteのモバイル端末サポートは、商用プランでアドオンが必要かどうかを要確認とされており、AnyDeskでもモバイルアクセスの条件はプランによって異なります。Splashtop SOSはオンデマンドでPCやモバイル端末に接続できますが、Remote Accessと同じ契約とは限りません。必要な操作の範囲まで確かめてください。
TeamViewer RemoteのFreeは、個人的な非商用の利用に限定されます。商用では、シート、同時セッション、管理端末の枠を、自分の使い方に対応させて選びます。サブスクリプションは年払い・年次更新です。
AnyDeskのUS向け年払いの月額換算表示は、SoloがUS$28.90、StandardがUS$49.90、AdvancedがUS$111.90です。Soloは1ユーザー・1接続、Standardは1接続から、Advancedは2接続からで、管理端末の上限も異なります。
SplashtopのUS向けRemote Access年払いは、SoloがUS$72/年、ProがUS$99/ユーザー/年、PerformanceがUS$149/ユーザー/年です。接続先はSoloが2台、Pro以上は1ライセンス当たり10台です。SOSは同時利用者ライセンスでUS$22/月から、年額はUS$259またはUS$399です。Remote AccessとSOSは課金単位が違うため、金額をそのまま並べても比較になりません。
注意
料金は2026年8月7日に確認したUS市場の公開条件を含みます。日本で契約するときは、購入地域、通貨、税、年払い条件、追加機能の範囲を購入前に確認してください。
AnyDeskはUltimateにオンプレミスホスティング(自社の環境に設置して運用する形)が含まれます。SplashtopはEnterpriseのRemote AccessとRemote Supportにオンプレミスの選択肢があります。この条件が必須なら、通常プランの料金比較より前に、対応するプラン、配備方法、認証、自社で担う運用範囲を確かめてください。
Q.個人利用ならTeamViewer RemoteのFreeを使える?
A.Freeは個人的な非商用向けです。仕事や商用の遠隔操作には流用せず、商用プランの条件を確認してください。
Q.無人アクセスとオンデマンドサポートは同じもの?
A.同じではありません。無人アクセスは対象の端末を事前に設定して繰り返し接続する使い方、オンデマンドサポートはその都度コードや依頼で始める使い方です。
Q.3製品の料金を月額だけで比べてもいい?
A.月額表示だけでは判断しにくい比較です。年払いかどうか、ユーザー・シート・同時接続のどれで課金されるか、管理端末が何台含まれるかをそろえてから比べてください。
確認日: 2026-08-07(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)
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